前世療法をお受けになった方の感想②       視線恐怖と虐待1

山下心(仮名)。21歳。女性。東京都。

 

   前世療法を知ったきっかけ

前世療法を知ったきっかけは、ネットでした。自分が悩まされていた症状が大変辛く、なんとかして楽になりたい、その一心でネットを検索していました。誰にも自分の症状を話せず、ネットと自分の力でなんとかしようとしていました。そんなときに、前世療法というものを知りました。

 

   前世療法を受けようと思った理由

私は約5年程、対人恐怖症と視線恐怖症に苦しめられてきました。(対人恐怖症の方は大分良くなりました。)①で、自分の力でなんとかしようとした、と記述しましたが、症状はひどくなる一方で、手紙に自分の苦しい思いを打ち明けて、親に病院に連れて行って下さいと言いました。多分高校2年の冬だったと思います。それから、精神科の先生や、学校や一般のカウンセラーの方にお世話になりました。精神を落ちつかせたり、気持ちを前向きにする薬が処方され、今でもそれを飲んでいます。確かに薬は効きました。ですが、根本的な部分がどうしてもなおらないのです。一時的には視線が気にならなくなるのですが、でも胸の奥には、「視線が怖い、人が怖い」という思いがくすぶっているのです。気持ちが安定する呼吸をする、ヨガやストレッチをする、自己啓発本や前向きになれそうな本を読む、自分にポジティブな言葉を言い聞かせる・紙に書く、規則正しい生活を送る、バランスの良い食事を心がける。症状の改善に繋がりそうだと思ったものは色々と試しました。でも、胸の奥の視線への恐怖は、軽減されることはあったかも知れませんが、なくならないのです。そして、今までやりたいと思ってきたけれどやるかどうか迷っていた、最終手段とも言える前世療法を受けてみようと思いました。

 

   これまで他院で前世療法を受けたことがあるか。

ありません。前世療法を踏みとどまっていた理由に、施術の日に初めて会った方に前世療法をしてもらうのは不安だと思っていたということがあります。また、個室で行うことが多いと知ったので、先生が男性であると、施術をしていただくのは、その日初めて会った男性ということになります。私は少し、男性が怖い部分があるので、女性であっても見ず知らずの方に施術してもらうことは出来ないなぁと思っていました。

 

   前世療法についてこれまでどのような印象を持っていたか。

私はまだ学生なので、値段が高いという印象を持っていました。そして、本当に前世を見られるのかとも思っていました。

 

   前世療法を受ける前にどのような準備をしたか。

ホームページで紹介していただいたブライアン・L・ワイス氏の『前世療法』という本を一読して、どんな流れで前世療法が行われるのかを確認しました。一人暮らしではないので、CDを聞くことはできませんでした。

 

   どのような心構えで受けたか。

何か、自分がこんなにも視線に対して恐怖心を抱いていることへの解決の糸口となるものを、少しでもいいから見つけたい、という思いで受けました。

 

   施術中にどのような体験をしたか。

頭の中で勝手にイメージが膨らんでいくような体験をしました。また、私は多くの涙を流しました。頭の上の方でビジョンが広がります。色もついています。人の表情も分かります。初めてであったのですごく鮮明に見えた訳ではありませんが、何かが見えました。

 

   施術を受けて考えたこと。

私が見たものは、本当なのかどうか分かりません。でも、私が見たものの中で、現在私が辛いと思っている視線恐怖の元に辿りつけたような気持ちになりました。

 

   受けたあとの心の変化。ポジティブな変化。副作用など。

ポジティブな変化

・まだ少し不安や恐怖心は残るものの、穏やかな気持ちで過ごせるようになり、人ともっと接したいと思うようになりました。もっと自分から外の世界に触れたいと思いました。

・潜在意識の蓋?心の奥底にある固く閉ざされた扉が開かれ、施術後、とてもすっきりとした気分になりました。頭の先がひらけ、頭の先からつまさきまで、一つの筋が通ったようになり、胸の奥のしこりや、長年落せないでいた汚れ(負の感情)、詰まったものがぼろぼろととれ、体の外に排出されるような感覚でした。外界と体の循環がよくなったような感じがしました。

 

副作用

・些細なことで怒るようになりました。少し想像力が膨らんでしまって、ありもしないことを考えるようになりました。帰宅してから、何かが部屋の中にいるような気がして、鳥肌が立っていました。(その日でなおりました。)音に敏感になりました。

 

 

   受けたあとの体の変化。

・食欲が増えました。

・肩の凝りがとれたように思います。施術後、肩のあたりがとても軽くなったのを覚えています。

・施術が終わったあと、頭痛がし、足元がふわふわして、肩のあたりが熱くなり、体がだるくなりました。帰宅してすぐに眠り、頭痛と肩の熱さはその日のうちに治り、体のだるさは2~3日で良くなりました。

 

   前世療法が今後の人生にどのように役立ちそうか。

前世療法で見たことをより深めて、私が今回の人生でどんな課題を与えられたのか、何をするために生れて来たのかを知り、それを実行したい。

今までどうしようもできなかったことを動かせる気がしている。

 

   今後どのような点について相談しようと考えているか。

私が一番抱えている大きな悩みは視線に関することなので、そのことに関して、もっと考えを深めたいと思います。他には、家族との関係、男性との関係についてです。

 

   当院のサービスについて

1.今回施術していただいた方は、精神科の担当医でもあります。その方から前世療法のお話を聞き、知ることができました。

2.私は前世療法を受けたのが初めてだったので、ちょっと緊張していたのですが、前世療法の進め方や注意点など、施術をする前に細かく丁寧に説明していただきました。なので、話を聞いているうちに不安感や緊張感が緩和されました。また、施術が終わった後も、体調面を気遣ってくださったのが嬉しかったです。

 

   ウェブサイトについて

メインページに掲載されている写真がとても綺麗だと思います。前世療法について丁寧に分かりやすく書かれてあるので、初めての方も読んでいて安心できると思います。

 

   その他コメント

今回は、前世療法を施術していただき、本当にありがとうございました。初めてでしたし、まだ1回しか施術をしていないので、私が今抱えている問題全てを解決することは難しいと思っていましたが、何かが動き出したという感じがしています。胸の中に居座っている何かが、やっと重い腰をあげたという感じです。ずっと前世療法をしたいと思っていました。ですが、知り合いでない方に施術してもらうことは、私はできないと思っており、ずっとできないままでした。そのときはまだするタイミングではなかったのかなと今になっては思いますが、前世療法を知ることができて、またすることができて、本当に良かったと思っています。しかし、自分の現状をどうにかしたいと意気込んで前世療法にのぞんだためか、ちょっとうまく前世を見れなかったという思いはあります。

 

今回はモニターとして施術を受けさせていただきました。感想には、私が前世療法を受けて感じたことをなるべくそのままに書いたつもりです。今回感想を書いたどこかの箇所が、前世療法をしたいと思っている方の参考になったら嬉しいと思っています。

 

私が見た前世についてのまとめ

 

  中国の少年

中国。近くには川が流れていました。黄河だと思います。周囲には自然が多かったです。そこで暮らしていた貧しい一家。その家に生まれたのが私でした。兄弟はいなかったと思います。まだ7歳くらいでした。名前はシェイリン。着ているものはごわごわとした白っぽい麻のようなもの。泥などがついて少し黄ばんでいました。家では作物を育てていたので、それを親たちは売っており、仕事を手伝っていました。しかし、仕事で私が失敗したり、売り子としてあまり作物を売れなかった日は、馬小屋に閉じ込められます。家に入れてもらえません。ご飯も食べさせてもらえません。私は自分の心をなぐさめるために、近くにいた馬の鼻筋をなでたり、話かけていました。馬は2頭いました。友達かは分かりませんが、私にとって彼らは心細い気持ちを緩和してくれる存在でした。ある日、同じように家に入ってくるんじゃないと言われて小屋にいたとき。暗闇の中から何かが近づいてくる気配がしました。いつもとなにかがちがう、そう思いました。うさぎやリスなど、そういうかわいい動物ではなく、息が荒く、獰猛な動物だということが直観で分かりました。でも、逃げ場がありません。こわくて逃げられません。暗闇の中で、二つの鋭い眼球が光っています。黄色い光を放っていて、それがだんだん近づいてきます。とてもこわかった。何か、虎か、ひょうか、そんな動物だと思います。そうこうしているうちに、私はひっかかれ、のどを噛みつかれました。すごく痛くて、お腹も噛みつかれました。内臓も食べられました。私の体は冷たくなっていきます。馬は心配してくれましたが、どうすることもできません。

翌朝、母親がやってきました。黒髪で、太っています。私を見つけて、驚いています。抱きかかえて、でも、悲しむというよりは、怒っています。なんで死んだんだと。父親もやってきて、呆然としていましたが、何も言わずどこかへ行ってしまいました。無口なのです。私の家庭では母親が強かったのです。お父さんは自信がなさげで、いつも母のいいなりでした。

この夢は、私の視線恐怖の手掛かりになっていると思います。

 

  前世で見たことが、現世で形を変えて現れていること

・私は今でも馬がとても好きだということ。

・扁桃腺が腫れやすい。

・猫に昔ひっかかれたこともあって、猫が少しこわい。

 

  アフリカでの売春婦

南アフリカ。そこまで貧しい地域ではありませんでした。朝になると市場が賑わい、買う者と売る者の楽しい交渉がはじまります。私はそこそこ裕福な家に生まれました。私は女の子。8歳くらいだったと思います。肌は黒く、髪も黒かったです。しかし、着ている服は色鮮やかでした。ディーン。そこの町では町中がカラフルなのです。お母さんとお父さんには愛されていました。とても幸せでした。親は作物を育て、市場で売ります。私は親が好きだったので、一緒になって仕事を手伝っていました。兄弟もいました。お兄さんにお姉さんに妹。4,5人兄弟でした。楽しい家庭でした。学校には行っていませんでした。でも、家族に愛されて、幸せな毎日を過ごしていました。

しかしその幸せそうに見える町では、少女狩りが行われていました。そういう面では、まだまだ女性の人権はありませんでした。そして私もある日、さらわれてしまったのです。市場で仕事を手伝っている時に、親の目を盗んで、ちょっとした隙をつかれて連れ去られてしまったのです。これは10歳くらいの時だったかと思います。

車?馬車?そういうもので連れ去られて、連れてこられたのが慰安所でした。何がなんだか分からないまま、私はそこで働かされました。今でも苦しかった、嫌な記憶が蘇ります。何も分からないでされてしまったこと。中に出されてしまったこと。自分でかきだしたこと。妊娠はしなかったけど、梅毒かなにかの病気を移されてしまったこと。暗闇の中で、男性の荒い息がかかる。視線がこわい。ぎらぎらしている。(中国の前世でのあの獰猛な動物のものと似通っているところがあります。)獲物を見つめる目。今にも食ってかかろうとする目。大切にしようなんてこれっぽっちも考えてない目。こわいし、嫌でした。そして、そんなことをしている自分も嫌でした。嫌悪感ばかりが胸の奥からどろどろと湧いてきます。本当に死んだ方がましだと思いました。髪もぼさぼさ。食事もろくにでない。気持ち悪くなりそうです。そこの偉い人(男)には、「年とったら女は終わりだ」、や「病気になったみたいだな、だったらもういらない」など、ひどいことを日常的に言っていました。逃げ出した女性も沢山いました。でも、連れ戻されます。監視の目が行き届いているのです。ついに耐えきれず私も逃げ出しましたが、つかまってしまい、さらしものにされ、連れ戻され、また同じことをさせられました。さらしものにされたときに、顔の左半分に石を投げられました。痛かった。さらしものにされたとき、私は裸でした。性的な目で見て来る男性もいれば、好奇の目で見て来る男性もいる、にやにやしている人もいる。本当に逃げ出したかった。でも、逃げられなくて、また小さい小屋の中に閉じ込められ、見知らぬ男性の相手をさせられました。そのうち私は病気になり、もういらないと言われ近くでのたれ死にました。家族にも、拒否されたのです。あんなに愛してくれていて幸せを感じていた家族から、お前はもう汚れてしまったから受け入れられないと言われました。とても悲しかった。誰を責めたらいいか分からなかった。悲しい。苦しい。辛い。怒り、嫌悪、恐怖。この前世をみて、とても強い負の感情が湧きました。この夢は、私の男性への恐怖と視線恐怖の解決の糸口になっていると思います。

 

  前世で見たことが、現世で形を変えて現れていること

・顔の左半分が動かしづらいこと(石を投げられたせいかなと考えています)

・男性がこわいこと

・視線がこわいこと。

・自分の外見にとてもコンプレックスがあること。

・浮ついた女性だと思われることがとてもこわいこと。

 

  フランスのどこかの街の王妃

ちょっと疲れてしまって、最後の夢はあまりうまく見られませんでした。ただ、植物や動物に関連していると思います。その時は思い出せませんでしたが、兄の名前はロン。私の名前はアンでした。兄は今では私の友人の一人となっています。当時も私に何かと意地悪してきましたが、今でも意地悪してきます。そして、私の方もなんとなく警戒してしまいます。お父さんとお母さんには愛されていました。よく植物園で植物と戯れていました。小さな動物とも戯れていました。

 

  前世で見たことが、現世で形を変えて現れていること

・城などの伝統的な建築物が好きであること。

・好きだけど植物を枯らしてしまうこと

・動物が好きなこと

 

 

セラピストよりコメント:

 

 山下心さんは幼少時から両親の精神的・身体的・性的虐待があり、高校2年生の時が苦しみのピークでした。本当におつらかったと思いますが、それでも生き延びてこられたサバイバーです。現状を何とかしたいと、並々ならぬ思いで私の勤めるクリニックを訪ねてくださったのでした。当時、視線恐怖があるため、学校生活も続けられるか悩んでおられました。

 

  前世療法は今回のセッションの半年前位にご紹介していました。ですが、私はセッションまでにじっくり時間をかけたいと考えていました。まず今世のレベルでできることを試し、それで足りなければ前世のレベルに進めばよいと考えていたのです。その間に心さんはよく努力され、こつこつと自分の人生を整理してきました。前世療法を受けてもよいと判断したのは、彼女自身が準備ができたと言ってくれたからです。

 

 心さんは勇気をもって前世を見ていきました。そして人生のガイドを見る場面では、幼いころに亡くなった彼女のひいおじいちゃんが出てきてくれました。幼い彼女に優しくしてくれた数少ない親類の一人です。ひいおじいちゃんは心さんに「謙虚に粘り強く、前を向いて進め。強く生きろ。つらいことがあったと思うけど、希望が見えてくるから大丈夫。俺がついている。自分の子供がひどいことをしてすまなかった」と言ってくれました。

 

 前世療法では、抑圧していた感情を解放するため、セッション後に些細なことで怒るという副作用はよく見られます。意識状態が変わるので、ありもしないことを考えてしまったり、何かが部屋の中にいるような気がして、鳥肌が立つようなこともあります。ただ、通常はそれほど長く続くことはなく、セッション後ゆっくり休んでいただくと、心さんのように早めによくなります。そのため、基本的に私の施術では、セッション後は予定を入れず、ご自宅でゆっくり過ごされることをお勧めしています。

 

 心さんは「自分の現状をどうにかしたいと意気込んで前世療法にのぞんだためか、ちょっとうまく前世を見れなかったという思いはあります。」と書かれています。前世は「見る」と表現することが多いので、ビジュアルな体験であると思われる方は多いのですが、実は、人によって前世の感じ方が異なるので、最初は何がなんだかわからずぎこちない感じがすると思います。でも、回数を重ねていくうちにご自身なりの前世の見方がわかってきますので大丈夫です。

 

 催眠状態から意識を今世のレベルに戻すとき、心さんは「私はつよく生きていきます。つらいことがあっても、それはいつか自分のためか人のためになるし、何かのばねになります」と話してくれました。

 

 虐待はものすごくつらい体験ですが、きっとつらいことだけではない意味があります。今後もご一緒に探していきたいと考えています。

 

心さんの感想に、コメントをいただきました。ありがとうございました。

まだお若いのにしっかりした文章で、受けた後の心の変化も、(読んでいて)ウルウルでした。(大阪府 女性)

 

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このビデオは、米国NY州にあるOmega Instituteにて行われたワイス先生のワークショップの模様が配信されたものです。ワイス先生が短い講演と集団退行催眠(Group regression)を行っています。