最高の自分へのご褒美

 

Title: The best gifts for myself

 

2021年04月15日(木) - 2021年04月17日(土)

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皆様、こんにちは。

人生の中で最も自分へのご褒美になると思うのが、自分の願いを自分で叶えることです。なぜか?

自分の願いというのは、自分でもわからないことがあります。でもそれを、一つ一つ明らかにし、自分をほめたり、慰めたり、許したり、愛したり、できるようになる。それによって、生きづらさが生きやすさに変わっていく。

あるとき、こんなことがありました。

患者のユウコさん(仮名)45歳。子供の頃から、夫婦喧嘩をする両親の間に立って過ごしました。それまでは、父親が母親のことを理解しないという母親の言葉を真に受け、母親に同情していました。時に、自分が矢面になり母親を守ろうともしました。でも、18歳の時、気が付いたのです。これまで守ってきたと思ってきた母親は、実は、自分のことを見ていなかった。どうやら、父親とは別の男性とお付き合いをしていたようだ。そうしながら、家の不満を愚痴に変えて、子供に垂れ流して子供を苦しめていた。父親にも問題があった。人としての限界があったし、家族を愛することをしなかった。でも、家族を裏切りながら、嘘をついていたのは、実はこれまで自分が守ろうとしてきた母親だったのだ。

 

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そこがターニングポイントとなり、ユウコさんは実家と距離を開けるようになりました。母親は、ユウコさんが真実に気が付いたことを知らないままでした。両親はますます、成人したユウコさんに依存し、わがままになっていきました。それを振り切るのには、何年もかかりました。罪悪感と、「子供は親のために生きるものだ。」という子供の心を支配するような両親のすりこみから抜け出るのに、時間がかかりました。

自分で悩みながら決めたことは、真剣に形にするために、ユウコさんは、スピリチュアル・ガイドの知恵をいただくことを学びました。親のことを許し、自分と権威との間にあった、親子関係の繰り返しを克服しました。前世療法は、ユウコさんの人生の苦しみの根本的な原因が、前世にあることを教えてくれました。前世で、自分の努力を認めなかったことで、自分を利用する人たち(今世の両親)に、力を吸い取られていたことに気が付きました。そのために、自分が決めたことに自信が持てず、親のような自分を傷つける存在からの承認を必要として、傷つけられていました。

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自分の人生を取り返すと決めた時に、すでに何年もの時間を親兄弟のために費やしてしまっていました。でも、人生を自分が望むものにしない限り、親子関係のストレスから生じる体調の悪さや、人間関係の難しさは解決しないとわかったので、どんなに人生に変化が起きようとも、どんなに時間がかかっても、努力し続ける姿勢を崩しませんでした。職も、親の望んだものではなく、自分で選ぶことにしたため、専攻を大きく変更することになりました。もちろん親は怒りましたが、ユウコさんは道を変えませんでした。

十年以上たゆまず自分に向き合い続け、自分の望むことを丹念に形にした結果、ついに、ユウコさんは、自分が本当に望む人生を手に入れることができました。ついに親の支配から抜け、ユウコさんは、自分の人生をやっと取り戻したのです。

ついに得られた自由。ユウコさんは、40歳を過ぎて、自分の人生を自分で決める喜びを人生で初めて味わいました。自分のことを自分で決めて、自分で責任をもって生きる。それがどれほど、尊く価値のあることか、ユウコさんは知りました。自分の人生を手に入れるのに時間はかかりましたが、何物にも代えがたい喜びでした。

このように、自分の望むことを形にしていくには、時間も労力を努力も必要になります。でも、その価値がある、と信じる時に、道が開けます。道を作りながら、自分の望みを叶えていく、それは自分が自分に与えることのできる、最高のギフトだと思います。

皆様の参考になりますと嬉しいです。