Spiritual Guidance-Based Coachingでセッションの場に入れない時

 

Title: When you cannot enter session field of Spiritual Guidance-Based Coaching

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皆様、こんにちは。

 

先日のSpiritual Guidance-Based Coaching session(SGBC)は、奈良で行われました。セッションのために、県外から電車でJR奈良駅に到着したクライアントの女性と私たち。ところが、駅の敷地内の古い建物の中にある奈良観光協会の中にあるカフェで立ち止まるように勧められました。最初は、宿のチェックインまで時間があるので、少し待とう、ということだと思っていました。休憩もかねて、飲み物を購入して一息ついたのです。

 

ところが、いつまで経っても、「行きましょう。」というスピリチュアル・ガイダンスがいただけない。何が起きているのか不思議に思ってスピリチュアル・ガイドに尋ねると、「クライアントのエネルギーと、奈良様のエネルギーが合わないということで、奈良入りできない。」と告げられました。

 

あ、そうか。

 

Spiritual Guidance-Based Coaching sessionは、スピリチュアル・ガイドの導きを取り入れて行うコーチング・セッションです。前世に戻る時には特に、前世の場のエネルギーの影響を受けます。

 

クライアントのセッションに必要となる、心の準備、ができていないと、このようにセッションの行われる場に入れないことがある。そのような時には、私たちの何をどのように変えなければならないのか、スピリチュアル・ガイドにお尋ねし、気づきを得ていきます。スピリチュアル・ガイドは告げました。

 

「奈良様のエネルギーは高いのです。その高いエネルギーに対し、クライアントのエネルギーの親和性がまだありません。」

 

なるほど。私たちも、奈良様のエネルギーが高いのを私たちも感じていました。何が起きているか、私は理解しました。

 

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クライアントの女性のお悩みは、「これまでの人生では、敵と戦うように、自分を傷つける人たちに向きあってきました。でも、いよいよ、そのステージでの学びが終わり、自分を愛し、自分の望みを叶える人生を送るステージに入ろうとしています。その切り替えをしようと思うのですが、切り替えがうまくいかないので困っています。まるで、一つの流れのできた川から、飛び出して、違う川に移るようなもので、新しい流れにどのタイミングで、どのように移ればよいのか、よくわからなくて、本当に困っています。」

 

というものでした。

 

このクライアントの女性は、「リーダーという立場で、自分と深くつながり、直感を生かして多くの困っている人を救い守っても、そのせいで、対立する相手に志半ばで殺されてしまう。」という前世を数多く繰り返してきました。今世でも同様な状況で深く傷つくことが多く、奈良駅に到着する直前まで、色々なトラブルの解決に頭を悩ませていました。ストレスが続いたために、彼女は最近体調を崩し、真剣に自分の健康と向き合う必要が生じていました。

セッションを通じ、そのトラブルは、自分が本当に望んでいること、つまり本心に従うことができなかったために招いたトラブルだと自覚するようになっていました。

なぜ奈良様なのか?


この女性と奈良様との関りは、数十年前、学生の時に一度訪ねたきりでした。その時にも、奈良様のエネルギーが穏やかだったので、奈良を好きになっていました。でもそれ以降、一か月ほど前まで、奈良様を訪ねたことはありませんでした。住まいが都心で距離があったこともありますが、仕事の関係で時間を作ることができないと思いこんでいたからです。

 

でも、つい一か月前に、突然想定外の状況が生じ、奈良様を訪ねることになりました。すると、数十年前に訪ねた時と同じ、心地よく高いエネルギーを感じ、「この心地よい感じは、数十年前と全く変わっていない。」と思いました。一日穏やかな気持ちで過ごすことができました。この土地にあるエネルギーは、他の土地では感じることがなかったものでした。これまで戦いのエネルギーがあったところを思い出すと、記憶の中でも寒く感じたほどでした。

 

 

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すると、彼女のスピリチュアル・ガイドは言いました。

 

「あなたは前世で飛鳥時代(註)に生きていましたね。その人生では、あなたが似たような状況で、どんなに直感を用いても、殺されることはなく、それどころか自分の能力を生かして国に貢献し、寿命を全うできました。それはなぜなのか、その前世を奈良に訪ね、学びましょう。」
 

と勧めてくださったのです。

 

「リーダーという立場で、自分と深くつながり、直感を生かして多くの困っている人を救い守っても、」死ぬことがなく、寿命を全うでき、大きな仕事を成すことができた男性としての人生では、どのような知恵があったのか。このクライアントの女性は、実際に自分が前世で暮らしていた場所を奈良に訪ねて、スピリチュアル・ガイドと思い出すことにしたのです。

 

ではなぜ、奈良入りできず、JR奈良駅で止められてしまったのか?刻々と時間が過ぎる中、クライアントの女性はスピリチュアル・ガイドとつながり、私たちと一緒に、自分の状況を振り返っていきました。

 

次第にこのクライアントの女性は気が付いていきました。

 

「私はこれまで、解決することが困難なトラブルの多い状況を解決できるようになりたかった。そのために、どんどん難しい前世を選んできた。でも、結局、私が選んできた『解決することが困難』という状況は、幸せに変わることを望まない、自分の人生に責任を持とうとしない人たちと関わるということだった。このような人たちは結局、自分の人生に責任を持たないので、その人たちを変えることはできないし、現世レベルで対応するためには、裁判、警察、等の手段を用いることが多くなってしまうことがわかった。

 

また、いつもスピリチュアル・ガイドとつながり、自分を守っていないと、気を抜いたようになって隙ができ、そのような人たちにエネルギーを奪われて、消耗して人生を落とされてしまう危険があることもわかった。大体その仕組みと流れがわかったように思う。

 

一方で私は、今世で、自分の能力を継続して発展させ、物事を成すことをまだ学んでいないように思う。起きたトラブルを解決できることと、トラブルを未然に平和的に回避することは、私にとっては違った意味がある。前者では、トラブルの渦中にあり、後者では、トラブルを外から見ている。今の私は、そのようなトラブルが何たるものか、また、その解決方法についても、私なりに見えたように思うので、それを解決できるようになることにさらなる力を注ぐのではなく、トラブルを未然に平和的に避ける方法を学ぶ方が、より建設的な学びであると思う。

 

私の人生が、まだこれまでの『トラブル解決』の流れになっていたので、止められたのだろう。奈良様の高いエネルギーとつながって学び、幸せを継続し、より大きくしていく生き方を選ぶのか、どうか。その選択と覚悟を決めないと、セッションのために奈良入りできない。そのことを教えていただいているのではないか。

 

そのような意味では、スピリチュアル・ガイドが、セッションで奈良行きを勧めてくださらなかったら、私はずっと、『トラブル解決』の流れの生き方のままだった、ということかもしれない。よし、私は『必ず』、新しい生き方を選ぶ。そのために努力する。前の生き方を、その学びに感謝しながら手放す必要があるのだろう。私は今まさにそうしよう。これから先、たとえ時に前の生き方が思い出されても、すぐに手放して、新しい生き方を選ぼう。」

 

そして、その変化を心から祈りました。

 

 

註:広義の飛鳥時代は592年~710年とのこと。(Wikipediaより)

 

 

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じっと集中して強く祈り、しばらく経ちました。クライアントの女性は、まっすぐに前を向いて歩いていく決意をしました。大きな心の変化を感じていました。すると、この女性の頭の中で、エネルギーが、ぐるっとねじを回したように動き、変わったように感じました。ついに、スピリチュアル・ガイドの許可が下りました。彼女は、意志の強いすっきりとした目をしていました。まっすぐ一途に未来を見ていく目でした。私たちはセッションの覚悟ができました。心静かに荷物を持って立ち上がり、会計を済ませ、JR奈良駅の敷地にある奈良観光協会の建物を出ました。

 

奈良市街に向かって歩き出そうとすると、スピリチュアル・ガイドに呼び止められ、奈良を守っている神様にご挨拶するように勧められました。私たちは立ち止まり、心の中で深々とご挨拶し、「どうぞ私たちをお守りください。」と祈りました。「守りますよ。」という答えをいただいたように感じ、ほっとしました。それから、その日の宿に向かうため、歩いて市街に入ったのです。

 

宿に着いても、奈良様の高いエネルギーは続いていました。私は荷物を降ろし、一息つきました。

 

ふぅ。緊張した。一時はどうなることかと思いました。スピリチュアル・ガイドの許可が下りない場合、下手をすると、その日は奈良入りせずに、クライアントとスピリチュアル・ガイドのタイミングが調うまで待つことを勧められる可能性もあります。予定を変更することも視野に入れる必要があるかもしれない、と思ったからです。でも、クライアントの女性はよく頑張りました。

 

クライアントの女性が生き方を変えることを決意した時に、スピリチュアル・ガイドは、彼女にSGBCのセッションのチャンスを与えてくださいました。

 

「新しい流れにどのタイミングで、どのように移ればよいのか、本当に困っています。」というクライアントの女性の悩み。その悩みを解決するために、スピリチュアル・ガイドは、JR奈良駅で、人生の流れを変える最善のdivine timingを与えてくださったのだ、とふと気がつきました。これほどの「覚悟」が必要になるとは、意外なほどでしたが、振り切ったように速いスピードで人生を変えていくときには、必要なことだと思いました。

 

 

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クライアントの女性が、それまでの生き方を変えて新しい生き方を選ぶことを決意した時に、スピリチュアル・ガイドは、彼女にSpiritual Guidance-Based Coaching (SGBC)のセッションのチャンスを与えてくださいました。

 

改めて考えると、奈良入りする時に、その覚悟を試してくださるとは。その不思議なタイミング(divine timing)、スピリチュアル・ガイドが選んだ場所(divinely chosen place)、そして起きた内容は、私にとって正に神業です。

 

SGBCのセッションでは、一瞬一瞬を本気で自分自身とスピリチュアル・ガイドに向き合うことになります。人生の変化が非常に大きくなることがあるので、それまでの生き方という衣を脱ぎ捨てるように、瞬時に大きく新しい大切な決断を迫られることもあります。この傾向は、スピリチュアル・ガイドと共に働く時も同じです。

 

ですから、スピリチュアル・ガイドが、クライアントの女性が奈良入りする時に、新しい人生を生きる覚悟を決めるタイミングを作ってくださった、ということは、スピリチュアル・ガイドらしい計らいで、ただありがたく感じます。

 

スピリチュアル・ガイドは、クライアントの女性の願いを聞き、奈良でのSGBCが大きな変化になると予測したのでしょう。覚悟が決まらなかったら、SGBCを受けても、大きくジャンプするように変化することができないだろう。そうすると、この女性がスピリチュアル・ガイドと共に働きながら人生の使命を全うすることができなくなったり、リバウンドする等して非常に時間がかかってしまう可能性もある。そう考え、私たちに気づかせるために、手を差し伸べてくださったのでしょう。

 

スピリチュアル・ガイドの導きとタイミングの見事さに改めて驚かされました。クライアントの女性の、自分の人生を生きる決意とこれからの人生を、心から応援したいと思いました。

 

 

 

SGBCでセッションの場に入れない時:セラピスト・ノート

Title: When you cannot enter session field of Spiritual Guidance-Based Coaching: Therapist notes

 

 

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セラピスト・ノート(セラピストの視点から見たコメント)です。

 

SGBCが行われるはずの場に入れないとスピリチュアル・ガイドが伝える時、人間であるセラピストとクライアントは、なぜそのようになっているのか、答えを探します。その答えが、クライアントの心の準備ができていないことにある時、何を学ぶと先に進めるようになるのか、スピリチュアル・ガイドに相談しながら、スピリチュアル・ガイダンスを元に、クライアントと共に学びを深めていきます。例えば、自分の内側の何を、どのように変えるか。学び足りていない点があるか。等々。

 

その学びに対してスピリチュアル・ガイドから「Goサイン」が出ると、私たちはその場に入っていきます。逆に言うと、Goサインが出るまで、その場には入りません。止められた場でワークを継続したり、先に別の場に行く必要があるのか、日を改めた方がよいのか、等と考えたりします。いずれの場合でも、スピリチュアル・ガイドと深くつながって、答えを探していきます。スピリチュアル・ガイドは、人間から手を離さない限り、そばにいて応援してくださいます。

 

クライアントの女性は「それまで流れてきた川の流れからジャンプするように出て、新しい川の流れで生きていく」ことを望み、その方法を模索していました。そのクライアントの願いを聞き入れ、彼女の覚悟を決めるように導く最善の方法が、JR奈良駅での足止めだったわけです。そのように、SGBCでは、そのクライアントに必要なことが起きてきます。

 

クライアントの女性も、突然覚悟を試され、驚いたと思いますが、人生を変える時には、それほどの覚悟が突然必要になることもあります。前の人生には戻らない、という覚悟があって初めて、大きな人生の変化が起こりうる。そうでなければ、心が弱くなった時に、スピリチュアル・ガイドとのつながりを手放し、前の苦しい生き方に戻ってしまうことがあるからです。そうすると、その方の人生の使命を果たすことが難しくなります。人生の使命を全うする、という意味でも、スピリチュアル・ガイドは私たちを助けてくださっているのです。

 

本文中にも書かせていただいたように、スピリチュアル・ガイドの許可が下りない場合、場合によっては、その日のセッションを延期する、クライアントとスピリチュアル・ガイドのタイミングが調うまで待つ、という選択もないわけではありません。そのような時には、焦らずに、自分と向き合いながら、最善のタイミングを待つことをお勧めしています。

 

このように、スピリチュアル・ガイドが定めるdivine timingで動くのが、SGBCの特徴です。例えば、セッションの日時は、クライアントのご希望をお伺いしつつも、スピリチュアル・ガイドがOKを出した日時に設定するようにしています。その方がタイミングが合うことが多いので、ヒーリングや学びが深まったり、落ち着いてセッションに取り組めたりすることが多いです。このようなスピリチュアル・ガイドの手助けをいただくことで、クライアントの方々は、将来的なスピリチュアル・ガイドとの働き方を学ぶことができます。このように、SGBCはクライアントが受けたい時に、受けたいように受けられるセッションではないのですが、ひと手間ひと手間かけることで、大きなヒーリングにつながっていきます。

 

divine timingで動かないと―例えば、人間の考えのみで動いてしまう等―すーっとスピリチュアル・ガイドのエネルギーが薄くなったり、消えてしまうのです。「では、自分でおやりなさい。」と言うように。そうすると、スピリチュアル・ガイドの導きがなくなってしまうので、SGBCになりません。また、将来的に自分でスピリチュアル・ガイドとつながって、人生の使命を果たしていくときに、その方法をお伝えすることができません。

 

このように、SGBCは、スピリチュアル・ガイドとの働き方も学んでいただくセッションになります。スピリチュアル・ガイドと働く時には、今回ご紹介したような、「先に進みたいと思って進んでいた人間と、それを止めるスピリチュアル・ガイド」というように、スピリチュアル・ガイドの意見と自分の意見が異なることもあります。そのような場合には、必ず理由があります。たとえ、スピリチュアル・ガイドの意見と自分の意見が異なっても、そのスピリチュアル・ガイダンスの意味を考え、ご自身の責任で行動することを学ぶことがご自身に合っているようであれば、その方にSGBCは向いているかと思います。